双子様の恋愛
なんか…驚きすぎて逆に冷静っていうか…。




頭が混乱してる。





電話も繋がらねぇし。





マジで別れたの?






「疾風…練習…。」

「行くよ。」

「わかった。」





頭がスッキリしないまま、練習に行った。





集中しようとしても、出来なくてミス連発。





練習だからって、こんなの許されない。





「…。おい、疾風!!ちょっと来い!!」

「佐野さん…。はい。」





ついに、佐野さんに呼び出された。




最悪。






「おい、練習だからって気ぃ抜いてんじゃねぇぞ。」

「…はい。すいません。」

「…はぁ…。ニュースのことか?」

「…すいません。」

「別れたのか?」

「…わかんないです。」

「わかんない?」

「はい…。俺の知らないところで動いてて…。」






驚いた顔で固まった佐野さん。





誰だってそうだよな…。






「そりゃ集中も出来ねぇな。でもな、難しくても割り切れ。お前はプロだ。大体、練習でケガしたら困るだろ。」

「…はい。」

「行っていいぞ。」





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