双子様の恋愛
*莉乃



「莉乃。神楽チャン来たぞ。」

「うん。來堵先行ってて。」

「…わかった。」






もうすぐ会見の時間。





疾風、テレビ見てるかな?




あ、でも練習あるよね。





あとでわかるからいっか。






深呼吸をして立ち上がった。







「神楽チャン、菜架リン、おはよ。」

「おはよ〜。」

「おお、おはよ、莉乃ちゃん!!久しぶり…だね!!」

「うん。」

「じゃ、出発でーす。」






行きの車では、莉乃に気を使って誰も喋らなかった。




会見なんて始めてやるけど、結構緊張するよ。







「着いたよ。あっちの部屋に居てね〜。」





控え室ってあるんだ〜。





部屋に入って適当に座る。





「…暗いなぁ!!來堵、いつもみたいに俺様ドSで菜架リンいじればいいじゃん!!幸せ会見なんだからさ?」

「幸せって。お騒がせしてすみませんでした〜、って言うんだぞ?勝手に世間が騒いでるだけなのに。」

「あはは!!菜架リンしゃべれるの?」

「いい、いまから緊張してて…ム、ムリかも…。」





來堵が莉乃の気持ちを察して、菜架リンもそれに合わせてくれた。




< 177 / 425 >

この作品をシェア

pagetop