双子様の恋愛
つか、真面目に走っちゃってる俺もバカ。




変装もせず飛び出してきた。






事務所はもう電気もついてない。






「ちっ…停電かよ!!」





自動ドアが開かないから、裏の手動のドアから入った。





カギくらいしろよ…。





ってか菜架も裏口気づけよ…。






事務所の部屋をしらみ潰し?





そんな時間ねぇから!!






まずは……いや、ケータイがある。





俺動揺しすぎだから…。






「もしもし菜架?」

「う…來堵…?」

「どこの部屋?もう事務所いるから。」

「にに2階の…女子更衣室…。」

「は?入っていいの、それ。」

「も、もう着替えてるよ…。」






今行く、と行って走る。





エレベーターも使えねぇから階段。






やっとついた更衣室。





ドアを開けると、菜架がうずくまって震えてた。






「菜架…?」

「來堵…?良かっ…。」





ちいせぇ…。





守ってやりてぇ…。





って、俺!!






自分に驚きつつも、菜架の隣に座る。





腰まで長い黒髪。




頭を撫でたら、サラサラだなって…。






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