双子様の恋愛
*疾風



昨日言われたとおり、弘さんの家に来た。





なんか、懐かしく感じる。




「お、疾風。来たか。行くぞ!!」

「はい…。」

「疾風じゃん!!」

「咲樹菜さん。」

「行ってらっしゃい!」

「行って…来ます。」





久しぶりに見た弘さんも咲樹菜さんも、変わらずに俺を待っててくれた。







帽子を深く被って会場に向かった。






会場に入って後ろのほうに待機。




弘さんも横にいる。




テレビでよく見る会見が始まった。




來堵くんと菜架ちゃん…。




良かったね。





そして、莉乃の番がまわってきた。




緊張する。





「別れる予定はありません。」





…は?




今…別れる予定はないって…。





「やっぱりな〜。」

「え?」

「莉乃ならこうすると思った。…だから言ったろ?莉乃を信じろよ。って。」





そういうことか…。





さらに、俺をかばって、ファンが離れていくことも自分のせいにした莉乃。





可愛いことやってくれるよ…。





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