双子様の恋愛
「もう、來堵のバカ!!役立たず!!会長のくせに!!」

「うるせぇな…。」





案の定、責められてる俺。




俺だって被害者だし…。





「莉乃、もうやめてあげな。」

「疾風〜だって!!」






莉乃に後ろから抱きついてなだめる疾風さん。





イチャイチャしたいだけだろうが。




おー、弘夢が睨んでる〜。




奏汰クンなんか見えないふりしてる。





「楽しんでみたら?ファッションショー。」

「ムリ。めんどくさいし!」

「俺見に行く。ちょうどヒマだから。」

「ホント?ならやる〜♪」





うそ!?




恐るべし疾風さん…。




でも、これで俺も逃げらんねぇな。





菜架は反抗しようなんてしないから大丈夫。





芽衣は…まぁ、不満だらけだろうけど内気だから口に出せずだな。






「ファッションショーって、衣装とかステージってどうやるの?」

「莉乃…お前マサの説明マジでなんも聞いてなかったんだな…。」

「当たり前でしょ。で、どうやるの?」

「衣装は俺達の私服だ。ステージも…体育館を自分達で装飾しろと。」

「はぁ!?めんどくさい。会長ヨロシク♪」

「黙れ。」

「だよね…。」





けど今さら降りるつもりはないみたいだから…。




なんとかするか…。





疾風さんはずっとニコニコ。





こっちはこんな状態なのに…。




とにかくやるしかねぇんだ。





会長らしく、やってみます…。





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