双子様の恋愛
*菜架



來堵って変だよ…。




電話しちゃったのはあたしだけど、ホントに来てくれるとは思わなかった。





雷は昔から嫌い。




なぜか昔から怖いもので、どうしても立ち上がれない。





でも、來堵といると落ち着くよ。






「來堵は虫が嫌いなんだね。」

「カッコ悪いよな…。」

「なななんで?みんな嫌いなものの5個や6個あるよ!!」

「せめて1つや2つって言わない?」

「あ。」





ううー…。





その時、電気がついた。




電気がついた瞬間、今の自分の様子がわかる。





今…あたしは來堵に頭を撫でられている!!





今さら緊張!!




もう遅いわ、あたしのアホ!!






「着いたな。送るから、はやく帰るぞ。」

「いいいいよ!!來堵に送ってもらうなんてめっそうもない!!」

「はぁ?いいからはやくしろ。」






この人は自分がどれほど偉大かわかってないんだ…。





でも、來堵といたら話しも弾むし、あたしは顔のこととか気にしないでいられる。






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