双子様の恋愛
*來堵



「虎ー、テメェ寝てんじゃねぇよ!働け!」

「働いたぶん金くれんの?」

「ふざけんな!」





この前人数が2人増えて賑やかさが増した。




1歳下で、唯一中学生の虎は、見た目はかなりイケメンで大学生くらいに見える。





ただ、金に目がない。




でも意外と気が合う。






「來堵〜怒ってばっかだと老けるぞ!あ、でも老けた來堵見てみてぇ!はは!」

「先輩なら働けや、トオル!」





うぜぇトオルはムダに元気。




でもやっぱイケメンだし、かなりいい奴ではある。




トオルとも、結構仲良くなってたりする。





って、まぁ、俺は男の友達がいないんだけど。






でもこの2人も友達っていう友達はいないらしい。





虎はあんなんだし、トオルは逆に誰も近寄れないってかんじ。






今日は男3人。





文化祭まであと1週間だし、そろそろマジメにやんねぇとマサがキレる。






「來堵、莉乃に約束忘れるなって言っといて。」

「約束?」

「何も聞いてないんだ?まぁ、いいや。ちゃんと言っといてよ。」

「…ムリ。」

「なんで?」

「莉乃が口きいてくんねぇから。」





部屋の前で盗み聞きしてから避けられてる。




まぁ、そのうちケロッと戻るんだけどな。







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