双子様の恋愛
*菜架



なんだかんだで文化祭当日がきてしまった。





結局、昨日の時点で全てが半分しか終わってなくて大慌てで完成させた。





本番は今日の午後。





だから今日はみんないます!






ちなみに、ファッションショーまでなにもしなくていいあたし達。






みんなでブラブラしてます。







「莉乃〜♪」





あ、この声は。





「疾風ー!!」






莉乃ちゃんが疾風さんに飛びついた。




相変わらずラブラブだなー。






「疾風さん、来るのはやくね?」

「ん?莉乃が来いっていうから。練習なかったし。」





こないだまで來堵と口を聞かなかった莉乃ちゃんは、もう忘れたようにいつも通り。




でも弘夢さんとはまだ話さないんだって。




弘夢さん泣いてるだろーなー。





「はは疾風さん、なんか久しぶりなかんじ…。」

「菜架ちゃんだー。おっきくなったね。」

「変わりません。むしろこれから縮む一方です。」

「最近表紙もいっぱい出てるよね。」






これ話かみ合ってるのかな?




來堵がため息ついたからきっとかみ合ってない。





「あれ、もしかして疾風と芽衣ってちゃんと会うの初めて?」

「白神疾風です。」

「滝芽衣です。」

「タキメイ?」

「あだ名じゃないです。」

「よろしくね、タキメイちゃん。」






疾風さん…。




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