双子様の恋愛
*疾風



「あの…」

「ん?」





あれから俺は莉乃が忘れられなくて。




またキスしたかったわけじゃない。




ヤりたくなったわけでもない。





そういうの抜きで話してみたかった。






俺は中3のガキに惚れたみたいです。






「どうして…莉乃を連れてきたの?」

「え?あー…」





最初は連れてくる気なんか無かった。




だけどさ…あんな時間に1人で出歩いてる女の子見たら、お持ち帰りが普通でしょ?





……とか言って、莉乃見たら連れてきたくなっただけだけど…。






「ただ話すため。」

「えー…?」

「疑ってんなら付いてくんなよ。」

「それもそうだね。」






そう言いながらも、莉乃は帰る気なし。




なんなのコイツ。





とか思いつつ、キュンしてる俺。




ヤバイ…自分を嫌いになりそう…。






「莉乃も遊んでる人でしょ?」

「そうだね。」

「簡単に体売るなよ。女は。」

「似たようなこと來堵にも言われた〜…。」

「來堵?あぁ、双子の兄!」





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