双子様の恋愛
*菜架



來堵はすぐ怒る。




超俺様だし。





そのくせなんでも完璧。






だけど…たまに見せる笑顔とか。





根っこの優しさとか。





そういうのを感じると、ドキドキする。







「明日、オーディションあるよな?」

「う、うん。」

「頑張れよ?お前は努力してんだから。」






ほら、また…。





キュンってなってドキドキ止まらなくて…。





これってなに?







「菜架…。」

「はい?」

「頑張れるようにおまじない。」

「へ?」






來堵はだんだん近づいてきて…あたしの唇にキスをした。






「えぇ!?」

「イヤか?」

「う、ううん…。」

「あっそ♪」






ご、ご機嫌ですか?




今のチューでしょ?




チューは好きな人とするものでしょ?




で、でも…あたしイヤじゃない。




むしろ、嬉しい…かも。




なんで!?






わわ、わかんないよー!!





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