双子様の恋愛
なんとか抜け出して莉乃のとこに来た。








「ふー。」

「おかえり。」

「嫁の自慢大会始まった。」

「ははっ!ずっと聞かされてたの?」

「ん。で、逃げてきた。」

「楽しそうだ。」

「わかる?」

「ん。」







莉乃にはなにも隠せないらしい。








「でも琉さんだけはマイワールドで飲んでたなぁ。」

「あぁ、琉クンだから。」

「あの人掴めないよね。不思議な空気。」

「疾風もたいして変わんない。」







そうなの?






知らなかった。









「あ、ほんとにお酒ほどほどにしたんだ?」

「ん。」

「えらい。」

「ご褒美は?」

「チュー♪」






莉乃からキスしてくれた。






かわいすぎる。








「あ、疾風さん。」

「來堵くん。朝ぶり。」

「飯食いました?」

「あ、忘れてた。」

「はい、さっき向こうから持ってきた肉まだありますよ。」

「ありがと。」






來堵くんはやっぱしっかりしてる。





女だったらいい奥さんになれそう。






あ、菜架ちゃんだから丁度いいのか。







「あ。どーも。」

「あ。えーと…豹くん。どーも。」

「虎ですけどね。まぁ、いいや。」

「あぁ、虎さんか。」

「まぁ、いいや。」






莉乃のまわりはいい人ばっかだな。







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