双子様の恋愛
「何の用?」

「…会いたかっただけなの。ずっと後悔してた。ほんとに…。あんな姿ばかり見せてごめんなさい。」

「謝んな…。」

「離婚した時も…1人で育てる勇気なんかなかった。だから引き取らなかった。ごめんね。」

「謝るなって!!そんな言葉聞きたくもない。」








沈黙が流れる。






やっぱ信じられねぇ。







「認めてもらえないのはわかってる。だから…1か月に1回でいいから私と会って…?」

「…。」

「疾風の彼女、かわいいね。」

「は?」

「テレビや雑誌で見た。疾風に信用してもらえたら、会ってみたい。」

「絶対会わせない。」








莉乃を会わせるのはいやだ。







莉乃がこの人をみる必要なんてない。









「疾風が息子だって、名前を聞かなくてもわかった。」

「だから?」

「…あの人…疾風の父さん、死んだの。」

「あっそ。そんなに覚えてないし、どうでもいい。」

「…そっか。」







無性に腹が立つ。





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