双子様の恋愛
*莉乃



「あああたし!!えと…う…走り込んできまっす!!」

「走りっ!?ちょ、菜架リン!?」





行っちゃった…。




菜架リンはかわいいなぁー。






「ねぇ芽依。莉乃、菜架リンがうらやましいな。」

「なんで?」

「素直で…カワイイ。超イイ子だし。來堵が好きになっちゃうのわかるよ。」

「そうだね。でも莉乃だってカワイイよ?菜架ちゃん前に言ってた。莉乃も來堵もうらやましいって。キラキラしてるって。」






莉乃が…キラキラ?




そんなことないんだ。





莉乃はあれからほぼ毎日疾風の家に行ってる。





最初はホントにおしゃべりだけだったけど、今はおしゃべりの代わりにキスだけ。





莉乃はいつのまにか疾風を好きになってて…。





ホントはちゃんと告白したいし、こんな関係やめたい。





だけど…疾風と会えなくなるのはもっとイヤ。






「莉乃は…キラキラなんかしてないよ。」

「莉乃?」





ごめん、菜架リン…。





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