双子様の恋愛
お願いだから壊れないでほしい。







疾風が寝たから部屋を出てリビングに。







「弘クン。」

「よ。疾風は?」

「熱出たみたい。今は寝てるけど。」

「そうか。また熱か…。」

「でも熱でも出ないと疾風寝ないから…。」

「よくケガしねぇな、あいつは。」







苦笑いをする弘クン。






弘クンたちはもう完全に疾風の親みたい。









「疾風の母親な、ちょっと知り合いを見に行かせたら疾風が会ったときの男と別れたらしい。まぁ、新しい男もつくったみたいだけど。」

「最低っ…。」

「疾風の本当の親父が死んだのも嘘だな。」








ありえない。






疾風は罠に気づいて傷ついたけど…






でも、気づいて良かったよ。







リビングで弘クンと話してたら、二階から物音がした。







「莉乃!?」

「え?疾風…?どうしたの?」

「いた…よかった…。」






リビングのドアを勢いよくあけた疾風はその場に座り込んだ。





いたって…莉乃が?







慌てて疾風にかけよる。







「ごめん、夢のせい…。莉乃がいなくなる夢見た…。最悪。」

「いなくなるわけないじゃん。ここ莉乃の家だし。」

「だよな…。」







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