双子様の恋愛
飯だけはなんとか食べる。





朝起きて飯食って練習に行く。






最近は眠れないから、バスケにも響く。







今日は熱のおかげでなんとか…。








「おい、疾風…また熱出したろ。ってか下がってない。」

「陽にはバレバレか…。」

「何年お前といると思ってんだよ。」

「でもいつもより寝れた。」

「そんな睡眠の取り方じゃプラマイゼロだろ。」






わかってるけど…。






どうしたら現状を克服出来るかわかんねぇ。








「俺は正直ちょっと安心してる。」

「は?」

「お前はまた前に戻るんじゃないかと思って…莉乃すら捨てるんじゃないかって心配したけど、やっぱ莉乃の力は大きかった。」







あたりまえ。






莉乃がいなかったら俺は死んでたんじゃないかと思う。







莉乃だけは捨てたくない。






いや…捨てられない。






莉乃が俺から離れたいって言うまで俺は離れない。






「今の生活大切にしとけば戻るんじゃない?」

「あの女の呪縛から逃れたいけど、どうしたらいいんだろうな…。」







とにかく、やっぱ陽の言うとおりだ。






今の生活を大事にする。






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