双子様の恋愛
家に帰ると來堵くんがいた。







すげぇ生気ない…。






なんで菜架ちゃんと別れたかとかなんも知らないけど。









「ただいま。」

「あぁ、疾風さん。おかえり。熱は?」

「もう完全復帰。」






そうでもないけど。






來堵くんが少し笑ったからよし。







そのとき、來堵くんのケータイが鳴った。









「玲子か…。」

「は?」

「疾風さん、俺ちょっと出てくる。」

「え?あぁ、わかった。」







來堵くんは少しだるそうに立ち上がって出かけた。







玲子…。





初めて聞く名前。






多分、新しい彼女とかではないんだろうけど。






余計なことはしないし言わないけど…。






やっぱ心配だし気になるから莉乃には言っておこう。






って、俺人の心配してる場合じゃなかったりする?





でもその方が楽だからいいや。







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