双子様の恋愛
強制的に体温計。






絶対イヤなんですけど。








「莉乃に電話するぞ。」

「えっ…。計る。」







莉乃に連絡されたら強制送還。






仕方ないか…。








「おい、疾風。昨日莉乃から電話きて、お前が悩んでること何か聞かれた。」

「それで俺に陽の番号聞いたのか。」

「まだ高校生なんだからあんま悩ませんなよ。」

「わかってるけど…。」

「逆にもう高校生だから相談くらいしてもいんじゃねぇの?」








莉乃にあの女のことを背負わせる気はさらさらない。






俺があの女を完全に忘れられたらすむ話。






だからこの呪縛からのがれたい。






どうして頭から離れない?





体調は崩れやすいままだし、まだまともに寝れないし、唐突に不安になったりする。





こんなのかっこわるい。






しかも原因があの女。






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