双子様の恋愛
玲子のせいではない。






俺が信用なかっただけ。







それと、勝手すぎただけ。







今すぐ菜架のとこに行って抱きしめたい気持ちはある。







だけど、ダメだ。






今は戻っても、菜架のためにもならないし俺もいやだ。








はぁ…。








「ただいま。」

「おかえり。」

「あれ、楓ちゃんと奏汰くんは疾風さんのとこ行かないんだ?」

「あんま人多かったら疾風くん疲れちゃうでしょ?」

「アイツなら大丈夫だろ~。」






とか言って心配なくせに。





なんて言わないけど。








「それより、お前は暗い顔してんな。」

「なんだよ、知ってるくせに。」

「ったく…ガキは自分に素直に行動したらいいんだよ。」

「できたらもうしてる…。」

「ま、頑張れ。」







頑張れか…。






今アイツはなにしてるかな…。





何考えてんだ?





もう俺なんか忘れた?





はぁ…自分がやったことなのに…きっついな。







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