双子様の恋愛
*來堵





わかってもらえるかもしれないと言っていた玲子は、わかってもらえなくて泣きながら俺に電話してきた。






待ち合わせ場所の公園に俺がついた時には手遅れ。






玲子は母親の再婚相手に殴られたあとだった。









「來堵…」

「氷、買ってくるから。」

「いやだ…行かないで…1人にしないで…またあの人来たら次は殺される…!」

「わかったから。いる。」







泣きながら俺に抱きついてきた玲子。






ほっとけなかったから、つき合ってと言われてOKしてしまった。







だけど、俺は菜架をどうしようもなく好きなまま。






最低だ。





何も変わらない。




どうにでもなれ…。






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