双子様の恋愛
「ただいま!來堵いる!?」

「おかえり、莉乃。」

「おかえりじゃないから!」






昨日、玲子とつき合ってるのが本当か聞きにきた莉乃が今度は怒ってる。








「なんだよ。」

「昨日はなにも言わなかったけど、もう我慢できない。菜架リン泣いてるんだよ!?最近学校サボってる來堵はしらないだろうけど!」

「あっそ。」

「本気で言ってる?泣いてるってどういうことかわかってるの?」

「わかんねぇ。」

「來堵は?ほんとにそれでいいの!?」

「俺は信用されないし。それに今の玲子をほっとけるわけないだろ。」







ため息をついた莉乃。







ため息つかれたって、俺はどうしたらいいんだよ。










「玲子の気持ちは考えるくせに菜架リンの気持ちは考えないんだね。」

「ずっと考えてただろ。」

「じゃあどうして菜架リンが最後に言いたかった言葉を聞きに来ないの?」

「…。」






そういえば、菜架はすごく悲しそうな顔して何かを言いかけてた。






だけど、今更…。







「今の來堵大っ嫌い!!」






そのまま出て行った莉乃。





なんなんだっつーの…。





仕事行くか。







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