双子様の恋愛
全部まとめて
*疾風





「こんな感じなの!もう、來堵なにやってんだか!」

「2人とも心配。」

「疾風の分まで莉乃が心配するから疾風は自分の心配だけしてなさい!」

「なに言ってんの。」






莉乃は毎日病室に来てくれる。






いやぁ、入院て言われたときはさすがにビビった。






けど、じっとしてんのは性にあわないし、なにより余計なことを考えてしまう。






だから何度か抜け出そうとしてみたものの、全部失敗。







俺の病室は個室にされて、見張りも強化された。







俺は芸能人かって。








「筋トレは許してるんだから我慢してよね。」

「もう抜け出せないから大丈夫~。莉乃、おいで。」

「行く~。」







眠れないだけで健康な俺は普通に起きあがれるから、莉乃を足の間にいれてベッドに座る。





あー落ち着く…。





夜もこうしてれば眠れる?





って、眠らないのは寝たら悪夢を見るからだから意味ないか。






なんか莉乃のほうがよっぽどたくましく見える。






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