双子様の恋愛
「疾風!」







思いっきり疾風に抱きついた。





疾風は驚いた顔をする。







「お願い、莉乃にも頼って?疾風1人じゃダメなんだよ。そんな時くらい、頼って。」

「…だけど」

「もう莉乃だって大人だよ。疾風から見たら子供だけど…。」

「怖いから…。莉乃が重くならないか。重くなったら俺を捨てるんじゃないか。って、そんな勝手なこと考えてる。」

「バカじゃないの!?重くなったとしたも、疾風を好きなのは変わらない。疾風を好きな気持ちのほうがデカいんだよ。」

「…はは!これじゃ、俺が子供だな…。」







そういいながら、疾風は抱きしめてくれた。







「莉乃、好き。話してもいい?」

「そんな了解とかとらなくていいから!」







最初からぶつかれば良かったね。






どんなものを背負わされても、莉乃は負けない自身がある。 







だから、大好きな疾風のためなら、一緒に背負える。






本当に心の底から疾風とつながれた気がした。







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