双子様の恋愛
そして今日も玲子から呼び出し。






「來堵…ねぇ、なんで手出さないの?」

「なんで?」

「…なんでもない。」






出す気になんかなれるわけない。






俺が好きなのは…。









「キスならいいでしょ?ねぇ、お願い…あたし怖いの…」

「…」







やっぱり同情でキスしてしまう。






玲子にもよくない。







わかってても玲子が必要だと言うままにしてしまう。








相変わらず最低。






あの時、すぐに続きの言葉を聞いてれば変わった?






って、なに考えてんだ、俺は…。








「明日は俺疾風さんに会いに行くから会えない。」

「あぁ、莉乃ちゃんの彼氏の?」

「そう。」

「わかった。」








なんか疾風さん久しぶりだから緊張かも。






俺だけだもんな、行ってないの。







だけどちょっと嬉しいかもしれない。







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