双子様の恋愛
*來堵





「玲子、話があるんだけど。」

「あ…あのね、そろそろお母さんと話そうかなって」

「玲子。俺、お前には協力したい。解決するまで助けてやりたい。だけど、つき合うのは無理だ。お前もわかってただろ?」

「やめて…」

「もとの友達に戻っても、お前を見捨てたりする訳ないから。だけど、それは恋愛感情じゃなくて友情だ。」

「やめて!あたしと別れてどうするの?菜架ちゃんのとこ行くの?今更無理に決まってるでしょ!!」








俺は自分の気持ちに決着をつけるためにきた。






だから、引かない。





引けない。








「そうかもな。でも、俺はあいつしか好きになれないみたいだから。」

「なにそれ…。なんであたしじゃダメなの?あたしは來堵が必要なの。」

「どうして俺?」

「どうしてって…。」






黙った玲子の気持ちはわからない。





でも、玲子も俺を好きな訳じゃないと思う。






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