双子様の恋愛
俺をキョトンとした顔で見上げてから…





菜架は静かに俺の胸で泣いた。






ヤバイ。





気づいたら、その瞬間意識してしまう。





いや…今までも意識してたんだろーな。






数分泣いてから、菜架は笑顔に戻った。







「來堵。」

「ん?」

「あたしまだ頑張れるよ!!だから…あの…め、迷惑なのは百も承知ですが…ご指導を!!」

「ぷっ…。」






ホント飽きない。




おもしろい奴。





俺は…コイツを私生活でも仕事でも支えたい。






「俺じゃなかったら誰が菜架の面倒みきれんだよ。バーカ!!」

「すすすすすいません!!」





確信した。





俺は…菜架が……好き。





そして、決めた。





俺は…コイツをオーディションに合格させるまで告白しない。





だからさ…





はやく受かれよ?






< 44 / 425 >

この作品をシェア

pagetop