双子様の恋愛
*菜架



また落ちました…。




來堵は優しいな…。





來堵が好きだってわかったのはいいけど…。





あたしはどうしたらいい?





今のあたしじゃ、中途半端だよ…。






とりあえず…明日からも來堵はあたしを教育してくれるみたいだから…。





やれること、やんなきゃ。






「ただいまー…。」

「おかえり。」

「母…。姉と父は?」

「父はドイツ。姉は合コン。」





父はまた出張かぁ。




姉は…無視。






「で?どうだったんだよ?」

「オーディション?…落ちたよ。」

「はは!!菜架コワイからな!!」





あなたの娘でっせ…。





「菜架は生まれたときからガン飛ばしてた。」

「うそ!?」

「まぢ。」





そんなマンガみたいなことあったらたまらない。






「來堵様は?愛想つかした?」

「まだ…見てくれるって。」

「良かったな!!」

「うん…。」






なぜかあたしの家族から様付きで呼ばれてる來堵は、まだ会ったこともないのに信用されまくり。





すごいんです…。






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