双子様の恋愛
どうしたものか…。





「…今どんな気持ちで撮ってる?」

「笑顔で撮らなきゃって…頑張らなきゃって…。」





なるほどね。




力が入りまくってるわけか。






「わかった。頑張らなくていい。」

「へ!?」

「その代わり、楽しいこと考えろ。好きな……人、とか…。」






自分で言ったけど…




正直ヤダね。




俺といるときに他の男の子となんか考えられたら…。





「楽しいこと…好きな人…。」

「あ、あぁ。」

「わ、わかったよ!!」






菜架は一旦目を閉じた。





そして、開けた瞬間、今までで最高の笑顔。





ヤバイ…な。





悩殺もんだわ。






「オッケ…。」

「ふぅ…。らら、來堵!!ど、どう…だった?」

「写真見てみろ。」






写真を菜架に手渡した。





菜架はそれを見て、目に涙を溜めた。






「これ…あたし?」

「そ、お前。」

「ありがと…來堵!!」







そう言って笑った菜架の顔に、またキュン。





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