双子様の恋愛
その時、ケータイが鳴った。





表示された名前は



『白神疾風』





慌てて電話に出る。





「はい!?」

「あは、どうして慌ててんの。遠征から帰ってきたんだけど、家来ない?」





疾風ん家…。




ちょっと久しぶり。





「…うん。行く。」

「わかった。待ってる。何時くらい?」

「んー…。わかんない。」

「じゃ着いたら電話して。ってか暗かったら家出るとき電話して。迎えに行く。」





優しい…。




疾風は一見ヒドイ人に見えるけど、ほんとは優しいんだ。




だから、もうドキドキさ。





「わかったよ。じゃあね。」

「うん。」





一回家に帰って着替えた。




わざと遅く出て、迎えに来てもらおうかなって思ったけど、はやく会いたくて家出ちゃった。





莉乃、乙女モードです…。






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