双子様の恋愛
こんなの初めてで、自分で自分に驚く。





疾風のマンションの前まで来たとき…。






疾風が見えたから声をかけようとした。





だけど…かけれなかった。





疾風がキレイな女の人に抱きつかれてたから。







「疾風…。」






その人…彼女?




これから来る?って聞いたの疾風だよ?







黙って帰ろうとしたとき、近くの木にぶつかっちゃって音が鳴った。





こんなときにこんなマンガみたいなこと起こるって…。





莉乃はツいてない。





案の定、疾風と目が合った。






「莉乃!!」

「あ…ごめん、莉乃ジャマだよね!!バ…イバイ!!」

「待って莉乃!!」

「疾風!!行かないで!!」

「離せよ!!」






疾風と女の人のやりとりが聞こえる。





莉乃はダッシュで逃げた。






だけど、わりとすぐ捕まった。






「莉乃…待てって…。」






今はなにも聞きたくないのに…。






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