双子様の恋愛
その瞬間、電話が鳴った。




ついに来たよ…。





社長が電話をとる。





「はーい、芸能プロダクション、QUEでーす♪」





社長!!




ゆるいよ!!





「菜架がお世話になりましたぁ!………………はい、そうですか。では、失礼します!!」






電話を置いた社長。





それからあたしをジッと見てる。





ダメ…だった?






「神楽チャン、どうだった?」

「…菜架、あたしが仕事に大切だと思ってることは2つ。仕事の出来と、仕事に対する態度。」

「はい…。」





いつになく真剣な目の社長。





來堵も何も言えないみたい。





あたしは社長を真っ直ぐ見る。






「菜架は仕事に対する態度は完璧だよ。ただ、やっぱり出来は大事。」

「はい……。」

「…やっと、出来も手に入れたね♪おめでと!!これからも、その2つ忘れないでね♪」





……え?





つまり…だよ?





あたしは…





オーディションに…






「受かっ…た…?」

「まぢ…で?」

「だからおめでと!!って言ってんじゃーん。」






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