X'mas☆stories
「そういえばさえって好きなヤツいんの?」
どんだけ鈍感なんだよ、こいつ。
生まれてからずっと一緒にいるくせに、何もわかってない。
「いるよ。」
「マジ!?だれだれ?
もしかしてこの学校?」
好奇心で目を輝かせる篤人。
こんな顔して。
自分って言われる可能性を全く考えていないバカ。
「なぁっ!!
俺の好きなヤツ知ってんだから教えろよ!!なぁっ!!」
「ヤダ。
死んでも言わない。」
あんたが戸惑う顔が目に浮かぶから。