X'mas☆stories
ドクン
鈍く心臓がなった。
「どう?なんか余計なものとれって言うから、めっちゃ率直に言っちゃったけど。
でもこれってシンプルすぎ?」
「………さぁ。
分かりやすいし、伝わるんじゃない?」
声の震えを必死におさえて、あたしはなんとか口を開いた。
「まじ!?じゃあ合格?よっしゃーっ!!」
無邪気に喜ぶ篤人。
ねぇ?あたしも女だよ?
何で部屋に普通に入れるの?
何で告白の練習相手なの?
あたしは誰よりもあんたを知ってるのに。
あんただってあたしのこと知ってるはずなのに。
何で知らない子を見てるの?