X'mas☆stories
「…………。」
険しい顔をする篤人。
そしてその頭上から雪が降ってきた。
「フラれもの同士でホワイトクリスマスねぇ。
ま、こーゆーのもいいか。」
「さえ……?」
「あたし後悔してないから。
ある先輩にさっき言われたんだよね。後悔するなって
言わないで我慢しているよりも、言っちゃったほうが楽なんだよね。学んだわ。
最後に1つだけ。
何も言わず先、歩いてて。」
そう言うと、篤人は複雑な顔を浮かべながら、先を歩いていった。