X'mas☆stories
「……ぇ。」
「女1人残していくワケにはいかねーだろ。」
しゃがみこんだあたしの腕を無理やりつかんだのは篤人だった。
なんで?
なんで戻ってくんの?
「やめてよ……っ。
未練残るから……スパッと諦めさせて。」
振りほどこうとした腕を、篤人はもっと強くつかんだ
「無理して諦めんなよ。
俺は、別にお前に想われてたって、迷惑なんかじゃないから。」
「……何、それ?
意味わかんない……。」
まだ、あんたのこと好きでいていいってことなの?
こんなあたしでも想い続けていいの?
「この先どうなるかわかんねーけど、お前が今日みたいに素直になってくれるなら、俺はお前の気持ち、否定しねぇよ。」
───────まだ好きでいたい。
もっとちゃんと気持ちを伝えたい。
あなたは、こんなあたしをいつか受け入れてくれますか?