X'mas☆stories
やっぱり迷子か……。
はぁー。とため息をついた俺。
そのとき耳に微かに声が聞こえた。
「茜ーっ。茜ーっ!!」
「あ、ママの声だっ。ママーっ!!」
小さな手を振るあかねちゃん。
「あ、茜っ!!もぉ~、勝手にいなくなっちゃ駄目でしょ。
ママ心配したんだから……ホントによかったぁ。」
…………………。
ホッとわが子を抱き寄せる母親。
まさか………。
「ホントにありがとうございます。」
そう言って笑顔で顔を上げる母親の顔………。
優華……?