X'mas☆stories


そんなある時、彼女はあわてて店に入ってきた。


息を切らせて、体をガクガクと震わせながら。



たまたま俺しかいなかった店内は、優華が入ってきたことで、一気に騒がしくなった。



「どうしたんだよ、そんな慌てて。」

「……し、知らない人につけられて……。」




相当怖かったのか、優華は荒い呼吸を繰り返す。


「とにかく、控え室に行こう。話はそこで聞くけど、話せそう?」



弱々しく首をたてに降ったことを確認した俺は、優華の肩を抱いて立ち上がらせた。



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