X'mas☆stories
「………本当?
茜のパパになってくれるの……?」
「あぁ。父親として自分の子供に無視できねぇよ。
それに………うれしいんだ。
俺の好きな人が、俺の子供を産んで、育ててくれたことが……。
身勝手なのはわかってる。でも、俺は茜ちゃんの成長を見届けたいんだ。
ゆっくりでいいから……だめかな?」
突然ぽろぽろと涙を流し始める優華。
「ありがとう……………うれしぃ。」
その言葉に俺はほっと胸をなでおろした。
涙をぬぐった優華はにこっ、と俺に笑いかけると、明るい笑顔を浮かべた。
「茜っ、来て来て!!」
茜ちゃんは何のことかわからないまま笑顔で俺達の元へ駆け寄ってくる。
「なぁに、ママ?」
「見つけたんだよっ」
「?」
「茜のパパ、見つかったよ。」