X'mas☆stories
「千夏ー。いつまで寝てるの?
昨日から何も食べないし、どこか悪いの?」
「うん。調子悪いから、学校休む。」
「あら。それじゃぁ、ちゃんと体休めておきなさい。
あとで、おかゆかなんか作って持ってくるわ。」
何も疑いもしないお母さん。
ごめんね、嘘ついて。
昨日のことがずっとぐるぐると廻ってよみがえっている。
ひかりも、一言言ってくれればよかったのに……。
紅くんも、別れたいなら言ってくれればよかったのに……
違う。
紅くんはずっと言おうとしていたんだ。
あたしと別れたいって、言おうとしていえなかったんだ。
なんだ。あたし、超バカじゃん。