‡Promise‡
「皆おはよう。さっ、今日も頑張ろうね」
 
 
ママの掛け声で、また1日が始まる。
正直この仕事は、アタシにとって天職だと思う。
 
ここに来れば、アタシは
“雛”になれる。
常連さんも、指名してくれるお客さんも、アタシを必要としてくれてる。
 
 
「雛さん、〇番テーブルお願いします」
 
 
ボーイのケンちゃんに、そう言われ、違うテーブルに着く。
すぐ戻るね、なんてお客さんの手を握りながら。
 
 
「失礼しまぁす。雛です。」
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