―先輩― だいすき (完)
「えっ?誰?」
「誰だろう………」
「泥棒?」
どんどん近づいてくる音がする。
やばい。
「「きゃ――」」
「ばか!騒ぐな!2人とも!」
「えっ?お兄ちゃん?」
「そうだよ。
ばかだな、2人とも」
「はぁよかったあぁ!」
私は本当に怖くて涙目だった。
「ごめんね、みさちゃん」
そう言ってお兄さんは、私の頭をよしよししてくれた。
そんなことされたことなかったから、
どきどきが止まらなかった。