―先輩― だいすき (完)
「いつでも呼んで下さい。暇人なんで!」
「ありがとな。」
またぐしゃぐしゃと頭を撫でてくれる先輩。
やっぱり何があったのか知りたかった。
少しでも先輩の力になれるんなら……
「先輩、やっぱり何かあったんですか?
先輩が哀しい顔なんて似合いませんよ!
何でも話して下さい。
先輩を助けてあげることはできないかも知れないし、
何にもできないかも知れない、
でも、話ならいくらでも聞きますよ。
先輩のそんな顔見たくないです。」
私は涙目になりながら、思っていることを全部伝えた。
「………………」
何も言わない先輩。
「先輩?」