―先輩― だいすき (完)
だいすき
全力で自転車をこいで、いつもの場所に向かう。
着いた。まだ先輩は来てないみたい。
自転車をおりて髪の毛を整える。
先輩まだかなあ……
「わあっ!」
「きゃ――――」
いきなり大声を出されてびびる私。
「うるさい(笑)」
「せ、先輩?」
「びっくりした?」
「心臓止まるかと思いましたよ!」
先輩の胸を軽く叩く。
「ごめん。ごめん。
でもびっくりした顔可愛かったよ。」
いつものように髪をぐしゃぐしゃと撫でる。
私は先輩に頭を撫でられることがだいすきだ。
先輩はそのことを知っている。頭を撫でれば何でも許すと思っている。
悔しいけど、それは当たってる。撫でられるだけで