―先輩― だいすき (完)





「これからどっか行く?」




私を抱きしめながら先輩は私に聞いてくる。



先輩の顔が近い。鼓動が伝わる。




先輩、心臓すごく速く動いてますよ?




期待してもいいかな。




「先輩と一緒だったらどこでもいいですよ。」




「かわいいこと言ってくれんじゃん。」




「聞かなかったことにして下さい……」



「できませーん(笑)」




私は恥ずかしくて、すごく恥ずかしかったから



先輩をすごく強く抱きしめ返してやった。




「み、みさちゃん。苦しいよ……」



「仕返しですよー!」




「ばかみさめ!」




「ばかじゃないです!」




こんな会話は数分続いた。



それから、
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