気分 短編
「!?!?!?」
体に衝撃が走った。
立っていられなかった。
私はその場にペタンと座り込んでしまった。
た…た…立てない…
『お母さん、華ちゃんと波月…2人きりにしてあげよう??』
そう言ってお姉さんは立った。
『そ…そうね…。
華ちゃん…波月に何か言ってあげて?』
そう言ってお姉さんもおばさんもお母さんも病室から出ていってしまった。
ねぇ…これ…どんな状況…?
もう一度白い布をめくった。
今度はちゃんと立ちながら誰だか確認するコトが出来た。
「……っ…! っっ……」
こぼれ落ちる涙。
「……波月…」
「波…月ぃぃっ…何で起きないの!?!?
目ぇ…開けてよ…ねぇ!!
目開けて!! 波月…!!
寝たフリでしょ!?!?」