気分 短編



一気に大粒の涙がこぼれ落ちる。



「っ…!?

嘘でしょぉっ!?」


なんで…!?!?







私は、あれからずっと部屋から出ていない。



波月がいない事実を認めるのが怖くて。


……まだ波月が帰ってくるかもしれないと信じているからかもしれない。



「っ……ふぇっ…グズッ…波…月…」


あれからずっと泣いてる。


涙が溢れてくる。


止まらない。


人間ってこんなに涙が出てくるのか…というぐらい沢山涙が出た。



涙は枯れる と よく 言うけれど全然枯れない。


どんなに泣いても心にポッカリ空いた穴は塞がらない。


分かってる。そんなコト分かってるのに涙が出てくる


こういうトキ慰めてくれてた君はもう いない。



ドコにも。



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