気分 短編
『だからね〜!!
昨日、拓真のヤツは
君に貸すためにウソを…
『余計なコト言わなくていいよ…』』
声がした方を見ると、拓真先輩が立っていた。
やっぱり…カッコいいなぁ…/////
『お〜っす!!
拓真〜! 余計なコトなんかじゃないだろ〜?』
………?
『十分余計なコトだよ…』
………?
『まぁまぁ…!!
幸い、この子、超鈍感みたいだし。
お前の昨日の行動の理由なんてこの子には死んでもわかんね〜よ(笑)』
…………?
『そ…そ〜か…?』
『おうっ!!
いや…待てよ…お前的には自分の気持ちに気付いてもらった方がい〜んじゃね?』
『いや…いいよ。
いつか…必ず言うから。』
拓真先輩が断言する様に言う。
『ははっ! カッケ〜な〜!!
じゃあ、バイバイ。
名前は?』
へっ…急に私っ…!?
「め…杉原恵(すぎはらめぐみ)ですっ!」
じゃ…じゃぁ…!!
傘を渡さなきゃ…!
「せ…先輩っ!!
あのっ…これっ…!」
精一杯傘を差し出す。
『あ〜!わざわざ持ってきてくれたの?
ありがとう。』
キューン//////