Sweet Sweet Christmas
* * *


「うわー…すごいね!!すっごく綺麗!!
まさにクリスマスって感じ!!」


ホテルの中庭に出てきた俺たち。
舞い落ちる雪とイルミネーションがクリスマスらしさを演出する。
俺の隣で、はるはまだ雪とイルミネーションに興奮しっぱなしだ。
上を見ながらくるくる回ってる。


「ホントすごーい…
ほら見て、陽…どんどん降ってくるよー。
ってわっ…。」


バランスを崩したはるを寸でのところでキャッチする。


「危なっかしいところは変わらないね、はる。」

「ごっ…ごめっ…。」

「あっ…。」

「え?」


俺ははるの唇に人差し指をあてた。


「雪、ついてた。もう溶けちゃったけど。」

「へっ?」

「はる、顔真っ赤すぎるって。」

「だって陽が…!!」

「本当に…可愛いね。はる。」

「なっ…バカにしてるでしょ?」

「してないよ。本心だから。」


俺はそのままぐっとはるを引き寄せた。

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