Sweet Sweet Christmas
* * *

「なに…食べたい?」

「梨絵が作ってくれたもんなら何でもいいよ。」

「ちょ…それ答えになってない!!」

「だってマジでなんでもいいもん。
梨絵のメシ、美味いし。」

「…せっかく来てくれたんだからちゃんと久哉の食べたいもの…作りたいんだけど。」

「んー…じゃあハッシュドビーフ。あとケーキ。」

「分かった。じゃあ玉ねぎと…あと牛肉…。」


あたしたちはお肉のコーナーに向かった。


「そこの若いご夫婦!!」

「へ?」

「え?」

「今日はこの牛肉がイチオシだよ~♪」

「えっ?あ…えっと…。」

「あーじゃあそれください。
梨絵、どんくらい量必要?」

「んー…100グラムくらいでいいと思う。」

「じゃあ100グラムお願いします。」

「これから奥さんが作るんですか~?いいですねぇ…旦那。こんな可愛い奥さんで。」

「あはは。でしょ?」


100グラムを測ってもらってそれを受け取る久哉。


「ありがとうございました~♪」


あたしはなにも言えなくて、ただ顔を赤くするばかりだった。

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