Sweet Sweet Christmas
続いて向かったのは担任の元。


「丸山先生!!」

「おー五十嵐。どうした?進路相談かぁ?」

「違う!!バイトの許可、ください!!」

「は?もう一回言って。」

「バイトの許可をください。」

「自分が何言ってるか分かってる?
君、受験生。俺、お前の担任教師。
この状況でお前にバイトを許す教師がどこにいる?」

「ここにいる。丸山先生、お願いします。」

「理由は?」

「どうしてもお金が必要なんです。」

「金?
お前の父親は教師だろ?しかも母親も仕事してるし…。
金なら充分に…。」

「それは俺の金じゃないんで。」

「『俺の金』ぇ…?
はっはーん…なるほどな。
つまり、彼女になんか買ってやりたいわけだ。自分の金で。」

「そういうことです。」

「うーん…素直でいいぞ、五十嵐。
で、彼女、可愛い?」

「可愛い。」

「年上?年下?」

「年上。」

「年上ー!?ってことは女子大生!?」

「そうです。
ってここまで言ったんだから許可もらえますか?」

「なぁ五十嵐…。」


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