Sweet Sweet Christmas
「なんですか?」

「モノは相談なんだが…
その彼女、俺に会わせてみない?」

「会わせてみない。
で、許可もらえますか?
バイト早く探したいんですけど。」

「んー…まぁそう焦るなって。
バイト先なら俺が紹介してやるよ。
それより彼女は…。」

「バイト紹介してくれんの!?」

「おーい五十嵐。タメ口になってる。」

「早くバイト紹介して!!」

「聞いてた?俺の話。」

「あいつのことなんか誰にも紹介したりしないから諦めて。
で、早くバイト先紹介して!!」

「はぁー…可愛い教え子のため…に、優しすぎる担任の丸山理一先生は…
カフェを紹介してやるよ。」

「カフェ?」

「経営者と知り合いだから、話はつけとくよ。
その代わり…。」

「?」

「とりあえず成績は落とさないこと。
学校はサボらないこと。
この二つは守れよ?じゃないと俺の立場が危うくなる。」

「分かってるよ。」

「はい、電話番号と場所。
ヘマすんなよ?」

「しねーよ。」

「おー…生意気。」

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